フィリピン不動産投資の平均的な利回り

利回りの考え方

投資における利回りとは、投資金額に対する収益の割合のことをいいます。不動産投資で考慮すべき利回りは2つあります。

一つは、不動産購入価格に対しての1年間の家賃収入の割合を指したものです。このように不動産資産を運用(賃借)することで得る利益をインカムゲインといいます。

そして、２つ目は不動産購入価格と売却価格との売買差益の割合を指したキャピタルゲインです。短い期間で大きな利益を得られる可能性があることも特徴。安く買い高く売るというシンプルなものですが、キャピタルゲインのみを重視することはハイリスクといえます。

これら2つの利回りを参考に、購入エリアや物件を検討してみてもいいでしょう。

平均利回り

平均利回りは5%～6%で高水準

フィリピンでの不動産投資の利回りはグロスで5％～6％^※1が平均といわれています。日本国内でも同様ですが、人気のエリアや物件などでは賃料が高めの設定でも需要があるため、高い利回りを維持することが可能です。

また、物件の供給数に対して需要が上回るエリアなども高い利回りがキープできることが予想されます。

フィリピンは人口が増加している（2020年時点）^※2こともあり、住宅の需要も上昇傾向という点もポイント。そのため、一部のエリアに限らず比較的高水準の利回りであることも特徴です。

（※1）参照元：Global Property Guide（https://www.globalpropertyguide.com/asia/philippines/rental-yields）2024年第3四半期時点
（※2）参照元：ジェトロ「2020年の人口は1億903万人、5年間で800万人超増加（フィリピン）」（https://www.jetro.go.jp/biznews/2021/07/162abd5a930a5a52.html）

フィリピン内で利回りが高いエリア

マカティ市

マニラ首都圏に属するビジネスの中心地として知られるマカティ市。高級ショッピングモールやレストランなどが建ち並ぶエリアです。マカティ市は公共交通機関も充実しており、比較的交通の便も良いため、住環境としても魅力のある町。

セキュリティの高いコンドミニアムなども多く、外国人駐在員などの需要もあるため利回りが好調なエリアの1つでしょう。

パラニャーケ市

マニラ首都圏にあるパラニャーケ市は、カジノ併設型の大きなホテルがいくつかあり、観光客にも人気の町です。マニラ湾に面しており、ベイエリアとも呼ばれています。現在も下層階に商業施設併設のコンドミニアムが建設中となり、開発が進んでいることもポイント。

地下鉄開通工事の対象エリアで駅もできるため、今後さらに不動産の価値が上昇するかもしれません。

キャピタルゲインの利回り

フィリピンは今後も経済成長を期待できる国の1つです。経済成長に伴い、不動産価格も上昇するため、完成前のプレビルド物件に投資することでキャピタルゲインを得ることも可能でしょう。

不動産売却により得られるキャピタルゲインの利回りは不明ですが、プレビルド物件への投資は短期的な投資方法としても期待感があります。

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インカムゲインの利回り

不動産投資の魅力でもあるインカムゲイン。長期的な運用により安定的に利益を得ることができる点がポイントでしょう。フィリピンの不動産のインカムゲインの利回りはマニラ首都圏で平均5％となり、東京やシンガポールに比べても高い水準といえます。

安心してお任せできる管理委託先を見つけることも、インカムゲインを得るために重要な点です。

（※1）参照元：Global Property Guide（https://www.globalpropertyguide.com/asia/philippines/rental-yields）2024年第3四半期時点

フィリピンの不動産投資で高利回りが期待できる理由

人口増加

フィリピン統計庁によると、2020年時点の人口が約1億903万人と発表(※)されましたが、現在もその数を伸ばしていることも特徴。人口増加は今後も続く見通しとされ、現在のフィリピンは人口ボーナス期とも呼ばれています。人口は経済成長において重要な要素となり、それは不動産投資においても同様でしょう。国内人口のうち若年層の割合が多いことも今後の不動産投資のメリットの1つです。

物件価格の安さ

フィリピンは日本に比べて物価が安いことで知られていますが、不動産価格についても日本で同様の不動産を購入するより安く手に入る点も魅力。2024年不動産経済研究所の調べによると日本の新築分譲マンションの平均㎡単価は124.2万円(※1)に対して、2024年3月時点のフィリピンの不動産の平均㎡単価は約40万円(※2)。フィリピンの不動産価格は以前に比べて徐々に上昇しているものの、国内で購入するよりも安価という点もポイントでしょう。

富裕層・中間層の核家族化

フィリピンで不動産投資をした場合のターゲットは、富裕層と中間層。特に中間所得層は2020年頃には人口の70.7%まで上昇しています。(※)ターゲット層の人口が増えれば、住宅の需要も上昇するため、高利回りを期待できる理由ともいえるでしょう。